今回は特別養護老人ホーム ナーシングケア寺田にて、令和元年度第1回岐阜西地区介護ネットワーク連絡協議会を開催しました。

まず今年度の北西部エリアは、認知症について徹底的に掘り下げる一年にしようとしていることを最初にご報告いたします。

それに伴いまして、本日は医療法人香風会 黒野病院から精神保健福祉士の浦木幸恵氏にお越しいただきまして、『認知症疾患医療センターと認知症初期集中支援チーム』について、概要と活動状況をご講義していただきました。

さて、認知症に限らずどのような病気でもそうなのですが、早期発見・早期対応が原則と言われています。しかし認知症においてはそれが難しいと言われています。認知症の、特に初期においては目に見える症状や本人に自覚するものも少なく、加齢による物忘れと混同しがちです。

また、認知症に対するイメージとして、本人や家族も認知症が発症したことを認めたくないと思うケースも少なくありません。

医療機関は病気を治す場所ですが、認知症は治りません。しかし認知症を発症しても、その症状や状態を見極めその人の自立と尊厳を保ちながら適正な生活環境を支援する。その最適な入口として、認知症疾患医療センターと認知症初期集中支援チームがあるのではないでしょうか。

本日の参加者の中にも、それぞれ名前は知っていても具体的な詳細までは分からなかった人が多く、とても有意義な講義となりました。その後のグループワークでも大いに盛り上がり、特に認知症の受容が低い対象者について、如何にして支援に結び付けるか、皆が同様に感じる苦労を共感し合うなどができました。

北西部エリアの認知症を掘り下げる取り組みについて、次回は11月の開催を予定しておりますので、今後も手厚いご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。